女性Aさんの心配
老後の生活に大きくかかわる年金については、誰もが非常に気にしていると思います。「老後の生活のためにいくら貯金が必要か?」などという話材はネットでも多く掲載されています。老後に向けての資産運用方法も重要です。ここでは老後に不安を抱える50代女性が、ファイナンシャル・プランナーに質問紙、アドバイスを受けた事例でお話していきます。
相談者の女性Aさんは54歳の契約社員で賃貸住宅に住んでいます。現在の家族構成は一人暮らしです。
相談内容を要約しますと、
「一人暮らしで、老後の生活が不安です。老齢年金の額を調べてますます不安になりました。今後どのくらい貯金しておけばいいのか、運用方法はあるのかなどを教えてほしいです。
契約社員としてフルタイム勤務ですが、月収手取りが14万円程度です。外食などはほとんどせずに質素に暮らしていると思います。月給以外に障害年金を受給しており、年金分は手を付けず貯金してきています。
一部運用に回しています。株は買った時より株価が上がっているので、そのまま持ち続けています。投資信託を売るタイミングがつかめず、欧州関連投信でかなり損をしました。
最近、勤務がきつくなってきており、出勤日を減らしたいところですが、それでは収入が減って、年金を使わざるを得なくなります。退職金や保険金は一切ないので、老後の生活資金が不足するのが不安です。年金の等級も来年見直されて下がるような気がしています。」
こうした状況です。