アドバイス
こうしたAさんの状況を踏まえ、ファイナンシャル・プランナーは3つのアドバイスをしています。
アドバイス1:
年金の受け取り方は年金事務所に相談をすること。
アドバイス2:60歳以降も働くことが有効な老後対策になる。
アドバイス3:老後に向けて投資比率を下げること。
大きくこの3点です。
アドバイス1ですが、老後の資金面については、やや条件付きではあっても、ほぼ大丈夫だと考えられます。これまでお金を貯めやすい環境だったとしても、家計に対して考えがしっかりしており、これだけ金融資産を増やしたのは立派です。
具体的に試算ですが、最近医療費がかかっているので、貯蓄ペースを月5万円と仮定し、60歳まで勤務すると退職時に360万円貯まります。これで手持ちの金融資産は3330万円となり、これが老後資金となります。
老後の生活費については、もともとボーナスがなく、毎月この金額でやりくりしているのですから、今と老後はほぼ同額と考えられます。
現在、月16万2000円なので、年間で約195万円です。これに年金が加わってきます。年金が加わることで、丁度生活費が賄えるようになったら、ある意味理想的になるわけです。さて、公的年金の試算ですが、これはちょっと複雑ですので、事項で説明します。